社会人のTOEFL100点戦略
先日TOEFL100点を超えることができました。
どのように勉強して100点を超えられたか、
110点獲得するにはどのようなことが必要だと思うかを記録に残したいと考えたので、
ブログに残したいと思います。
また、TOEFLの勉強情報は昔に比べると増えましたが、
まだまだ量が足りないと思うので、
これから勉強する人の一助になれば嬉しいという思いもあり、持論を語りたいと思います。
1.筆者のスペック
私がTOEFLを受験したのは実は2011年が初めてです。
大学院(修士)入試に必要だったため受験しました。
そのときの結果がこちら。
Speakingが悪すぎますが、修士の受験に必要だったのは80点でしたので、
当時はこれで満足していました。
そして時は流れ2019年8月、TOEFLを改めて受けました。
2015年に会社の報奨金に釣られてTOEIC950点を獲得し、
単独での海外出張も数回こなしていた私は、
まぁ大学4年で80点だったけど、今なら90点ぐらい行けるっしょ、と思っていました。
その結果がこちら。
まるで成長していない・・・
かくして、私とTOEFLの戦いが幕を開けたのである・・・
2.打つべき初手
TOEFLは1回25000円ぐらいかかりますし、
試験時間も4時間あって大変しんどいので、
なるべく勉強してから受けようと考えてしまうと思うのですが、
実際は最初に即TOEFL受けたほうが良いと振り返ると思います。
理由は、自分がどの程度のTOEFL力を持っているかわからないからです。
私は大学生のときに持っていた参考書をそのまま使用し(TOEFLは日本語の新しい参考書が10年程度経過しても全然出ていなかった)、
1、2か月程度勉強してから臨みましたが、
自分が目指すべきゴールと今の地点の差が分かっていなかったので、
1,2か月の勉強期間は効率悪かったと思っています。
とはいえ、TOEFLのことが全く分からないと、
Speaking/Writingに挑戦するのはしんどいと思いますので、
適当にTOEFLについて書かれたブログを検索するか、オフィシャルガイドを読んで、
問題形式や適当なSpeaking/Writingのテンプレートは把握しておいたほうが良いと思います。
3.学習方法
3-1.全般
社会人ということもあるので、
学生より時間の融通が利かず、勉強時間がなかなか取れないということが起こると思います。
その分、私は学生が持っていない力を使いました。
要するに、金の力で何とかする方法です。
全般戦略として、TOEFLの勉強をどう進めていけばよいかについては、
Andy先生の講座がおすすめです。
7万円程度かかりますが、学ぶべき教材が揃います。
また、巷の教材にあたると、ネイティブが書いたり話したりしている、
Speaking/Writingが満点の解答が溢れていますが、
海外に住んだこともない日本人が満点を取ることはかなり難しいです。
満点の解答と、8割の得点の解答のレベルの差が激しいのがTOEFLの特徴ですが、
Andy先生は8割の得点を取るために、
どこの手を抜いても大丈夫かということを教えてくださるので、
力を入れて勉強すべきところが明確になります。
3-2.Reading
3-2-1.単語
ReadingはとにかくTOEFL単語を身に着けることが必要だと思います。
巷でよく言われていますが、
TOEFL3800本のPart3まで丸暗記してください。
私の感覚だと、ListeningでPart3の単語は解説される場合もありますが、
Part1,2の単語は解説されないで進むので、
分からない単語があるとListeningで死にます。
解説される場合もあるけど、覚えていたほうが他のメモが取れて楽なのは言うまでもありません。
本当に3800本の単語はよく出るので、頑張って暗記してください。
3-2-2.長文読解
単語を覚えたら、後は問題演習を数十回かすれば解けるようになると思います。
問題を何回か解くとTOEFLの問題のパターンや、正答のパターンが分かってくるので、
それで解けるようになります。
パターンが分からない、という人は全然問題演習が足りません。
TOEFLは点数を上げるのは大変ですが、きちんと努力した成果が点数に出る試験でもあるので、問題演習をもっとこなしてください。
単語を覚えて、ある程度問題演習をこなしたことで、私は満点が取れました。
3-3.Listening
Listeningは私は一番悪くて22点なので、
20点以下で苦しんでいる方には参考にならないかもしれませんが、
大きく分けて2つの戦略が功を奏しました。
①画面に出る文字や年号はメモを取ること
基本的にListeningはメモ取りに脳のリソースが割かれて聞き取れない個所があると死ぬので、メモは取らないで解きます。
が、私は発音が難しい人名や概念、年号はメモを取らないとどこで何が聞かれたか記憶に留められなかったので、メモを取ることにしました。
TOEFLの問題は大体時系列の流れに沿って出るので、
この辺りをメモに残すと、このへんで問われているからこの概念は答えにならない、
というのが判別できます。
ただ、絶対ではないです。
②難しい問題の出方に慣れること
Andy先生が難しい問題がどれかを教材と共に教えてくれるので、
そこで間違えた問題がどういうパターンだったかを勉強しました。
難しい問題は、例えば「日本」ということを選択肢に書くときに、
正しい選択肢には「太平洋と中国の間の極東の島国」といった書き方をし、
誤った選択肢に「日本」と書くことがあるので、
全体が聞き取れていないと絶対に解けません。
「日本」だけ聞き取れた、というレベルだと間違えるように問題設計されています。
また、例として出たものがなぜ必要だったのか、
教授と生徒の会話がどういった流れになったのか、
といった全体を抑えるような聞き方をすると大体解けます。
私はListening満点取れませんでしたが、
満点を取るにはもっと文法を抑えて、聞き取り能力を上げないといけないと思っています。
スクリプトを見てもわからない複雑な文法が使われている文や、省エネ発音をされる問題が最後までどうしても解けなかったので、ここを改善しないと満点にはいきません。
時間かかりそうだなーと思います。
3-4.Speaking
E4TG一択です。
www.e4tg.com2か月通いました(10万円程度かかりました)。
Speakingでどのような回答をすれば23点取れるのかを教えてくれますし(23点以上を狙うのは日本人には厳しい)、
過去の受講生の満点(4点)ではなく、3点になる回答をたくさん配布してくれるので、
自分とのギャップを埋めやすいです。
E4TGの戦略に従って、私は17点→21点になりました。
E4TGの問題を3周しました。
私は23点に行けませんでしたが、要因はメモ取りとIndependentの問題演習量が足らなかったことだと思っています。
巷では略語でメモ取りして~と言う人もいますが、
私は字が汚いのもあって略語でメモ取りすると、逆に何も言えなくなることがあって、
聞こえたことをそのまま書いていました。
ただ、こうするとメモ取りが追い付かない場合があるので、安定して3点が取れなかったと思います。
なので、メモ取りをうまくやる術を身に着ける必要があると考えます。
また、Independentで、もう少しネタを用意する必要があったと思います。
自分のネタに落とせる問題が出たら3点で、そうでないと2点だったと思うので、
ネタのストック量を演習を重ねて増やす必要があったと思います。
3-5.Writing
問題演習をすることに尽きます。
私はTOEFL Resourcesで15題、E4TGで12題解きました。
25題程度解いてから安定した気がします。
www.toeflresources.comE4TGは期限があるので、Writing苦手すぎてついつい後回しにしてしまう
意思の弱い方にはお勧めです。
E4TGの添削は無駄を省くようなものが得意で、ETSが記載しているWritingの文字数がどのような基準なのかがよくわかります。
つまりは、論文のアブストのような無駄のない文章を書いた場合に
ETSが記載しているWritingの文字数で十分ということなので、
常人には無理、ということになります。
なので、ETSが記載している文字数より多くの文字数を書きましょう。
とはいえ、書きまくらないと多くの文字数は書けないので、
問題演習を積むことが必要になります。
E4TGは期限付きなので、問題演習を積みやすいです。
TOEFL Resourcesは添削者のMikeが本当に良い人で、
かなり添削で励ましたり褒めたりしてくれますし、
君のこの書き方はawkwardだけど、
きっと言いたいのはこういうことだろうから、こういう表現のほうがnaturalだよ?
といった建設的な添削をしてくれます。
しかも添削が返ってくるスピードが早いです。
合計で添削に3-4万程度使っていると思います。
私はWritingは25点が最高で、日本人が取れるのは27点と聞いていますが、
27点を取るためには、Speakingのところに書いたメモ取りをうまくすることと、
もっと問題演習を積むことが必要だったなと思います。
安定してきたとはいえ、まだまだ文法ミスをなくすことができていませんし、
Listeningで聞き落として分からないこともあったので、
この2つが改善点だと考えています。
WritingもIndependentを自分のネタに落とせないと厳しくないか?
と最初は思っていましたが、私は慣れてからは適当に創作できるようになりました。
ただ、自分のネタに落とせる洒落た単語を使った文章を考えておいたほうが、高得点は出やすいと思います。
4.まとめ
4-1.費用
TOEFLは6回受けまして、4回キャンセルしたので、受験費用が20万円ぐらい。
教材に使用したのが21万円程度なので、
ざっくり41万円程度はかかったということになります。
学生のときにここまで投資するのは無理でした。
4-2.勉強方法
上を見ればよくわかると思いますが、
TOEFLは努力が点数に反映される試験ですので、
とにかく量をこなしましょう。
TOEFLは問題形式が特殊ですが、
量が質を産んで、TOEFLの点数が上がると共に英語力の成長を実感できると思います。
頑張りましょう。