香港子連れ旅行知見と旅行記(香港ディズニー込み)

2歳児を連れて香港行きは思っていたより大変で、香港の知見と共に文章化しておきたいと思ったので書く。

1.空港周りの話

  • 通勤ラッシュと被って大変だった
    • 満員電車で、子供を抱えていても回りは容赦しないので、潰されて子は泣き叫ぶ。が、どうしようもない
    • バスか、高いがタクシーに乗るべき
    • ラッシュと被らない自信があるなら電車も可
  • ラウンジで、2歳児はしっかり同行者としてカウントされる
    • 筆者はJGCを持っているが、家族3人無料で入ることはできなかった。
    • 1歳児だとカウントされないかも?
  • 出国周りは子が顔認証等不可なため、すべて別対応
    • 荷物検査も別の車いすと子連れ専用レーンみたいなところ
    • 出国ゲートも別でスタンプが必ず押される
  • 香港のラウンジは最高
    • ラウンジからすぐに乗り場にたどり着く
    • アップルシナモンパンチがバーで出るが、これが美味い

2.機内

  • 子供用の座席には子供を示すシールが貼られる
    • 子供用の食事を配るのとおもちゃが配られるためだと思われる。
    • 担当が研修中の方で、何したいかよくわからなかったが、シールを貼るために本人確認が必要なので子の名前を答えればOK

  • トイレのおむつ替えスペースは2歳児に対しては狭い
    • が、問題なく替えられる
    • おむつはトイレ内のごみ箱に捨ててよい
    • トイレに妻と子と3人で入ったら怒られた。3人はNGらしい

3. 香港国際空港

  • 香港の交通に便利なオクトパスカードのtourist向けのものが自販機で売られている。
    • loan式のものが観光客に入手可能かは不明
    • 有人窓口は1つしか開いていない上に20人ぐらい並んでいたので、筆者はあきらめて自販機で購入
    • 自販機も子供用は売り切れだし、レシートは出てこないし、という感じだったので、若干難ありと感じた
    • 余った額の精算は有人窓口でする必要があるため、空港でやるのは至難。オクトパスカードは空港でいろいろな店で使えるため、適当な店で使い切ったほうがいいと思う。
      • 出国後も使用可能な店がたくさんある
  • Uberはcar park1に向かえばいい
    • 上記のUberの案内とは違い、エレベータ降りてすぐのところでpick upしてくれた

    • 空港で乗ったUberはTeslaで良かったが、タバコ臭かった(配慮は感じたが、臭いが消え切れていなかった)。
      • Uberは都合4回乗っており、タバコ臭かったのはこの1回のみ
      • 2回Tesla、2回トヨタだった
      • Teslaは補助金が出るので人気らしい(帰りのUberで妻と子が寝て暇だったのでドライバーの人と喋った)
      • 呼んでから毎回1分程度でpick upされたので、かなり台数があるかも(ただし、マイナーな地域には行っていない)

4. ディズニーランドホテル

  • ディズニーリゾートまでは電車もバスもあるが、直通のものはなく、子連れだとしんどいので筆者はUberを利用
  • 迷路があり、迷路内に設置されているQRコードを読むと画像がgetできる
  • 部屋のQRコードを読むと1.5Lの水を2本まで発注できる
  • 部屋の棚にディスカウント券が入っている
    • ビビディバビデブティック行く人は特に入手すべき
    • お土産も若干ディスカウントされる
  • 物価は高い
    • お土産屋に水が1本30HK$(今大体600円程度)で売られていて、パーク内も同じ値段。高い。
    • お土産も高い。が、パーク内ももちろん同じ値段。

  • Walt's cafeは美味しかったが、値段はえげつなかった・・・
  • バスタブからの水漏れが激しく、洗面台の床がビショビショになる
  • シャンプーは環境に配慮したやつで全然泡立たない
  • ドアの建付けが悪い
  • USB typeA/Cの充電器が配備されているので、充電が簡単
  • エンチャンテッド・ガーデン・レストランのキャラグリは2体テーブルを回る形で来てくれるが、順序が決まっているのと、キャラが頻繁に休憩するため、座っている位置が悪いと、写真を撮れるまでに時間がかかる
    • 筆者は食べ終わってから、30分程度席で待っていた
    • ご飯はまぁまぁ美味しいが、そこまで感動しなかった。
    • ここも高いが、キャラグリ代だと思う
  • ドラゴン・ウィンドにも行った
    • エクスプローラーズ・ロッジはディズニーランドホテルからバスが出ているが、本数少ないし、そんなに遠くないので歩いて行ける。
    • エクスプローラーズ・ロッジには泊まっていないが、ディズニーランドホテルの部屋番を聞かれた。どういう意味があるかは不明。
    • こちらはキャラグリ1体で、写真を撮る場所が決まっており、先着順。
      • こちらのほうが公平感があってよかった。
    • ふわふわが乗った謎のパンが美味しかった
    • ここも高いがキャラグリ代。

5. 香港ディズニーランド

  • とにかく物価が高い、アイス1000円ぐらい、ホットドッグ2000円ぐらい
  • アナ雪は面白かった。子供が乗れるほうにしか乗っていない。
    • 落下するので注意みたいな注意書きがあるが、全然落ちないので、身構える必要はなかった(筆者は絶叫系が苦手)
    • 先頭に座ると濡れる

  • 体験型のショーが多かったように思う
  • ステラ・ルーとライオンキングのショー系のアトラクションが本当に良かった
    • サーカスとミュージカルの融合のような感じ
    • 尺が30分と長いが、満足感は非常にあった、また見たい
    • 英語と広東語で会話されて、同じことを2言語で言っている訳ではなさそう。広東語パートは何言っているか全くわからなかった
  • あとは姫とのキャラグリとかメリーゴーランドとかダンボとかに乗った
    • 姫キャラグリは妻の趣味だが、他は子が乗りたかったみたい。
  • トイストーリーエリアの絶叫系が強烈そうだった
    • スリンキーのアトラクションは乗ってみたいが、他は乗りたくないと思った
  • ミニーちゃんとのキャラグリがそのへんで開催されていたが、列が早々に打ち切られていた。
    • 16:15ぐらいに見つけたが、次回は17:00からだからそのときに並びに来いと言われた
  • 20:30からのショーは激混み。筆者は諦めて帰った
    • こんなに園内に人いた?というぐらい人がたくさんいた

  • おむつ替えは困らなかった。どこのトイレにもおむつ替えコーナーがあるように思われるし、混んでなかった
    • 混んでなかったのは平日に行ったからかもしれない

6. 香港市内観光

  • 香港は外務省危険地域LV1指定になっているが、危険は感じなかった
    • ニューヨークやサンフランシスコのように薬中がそのへんにいない
    • 地下鉄での移動も問題なし
  • 大館の英語ツアーに参加した
    • 小さな子連れでツアーの話を聞く系は難易度が高いことがよくわかった
    • 大館は急斜面に位置するが、昔は海際だったっぽい
    • 大館はbig police stationの意味
    • 英語ツアーの英語は非常に聞き取りやすかった。少人数だったし、おすすめ。
  • ローカルスーパーにも大量のアンパンマンがいる
    • 子供が離れないので要注意
    • 日本より若干割高だが、筆者夫妻は折れて不二家アンパンマンの飴を購入
  • ピークトラムは面白い
    • ジェットコースターの上がる角度ぐらいの傾斜で登っていく
    • が、16-18時の枠は満員電車
      • 乗るまで1時間ぐらい列に並んだ、子連れだと地獄
      • 18-20時の枠など時間をずらせるならずらしたほうが良い。
    • sky terrace 428の景色は綺麗
    • peak galleriaが本当に近い
    • peak galleriaも綺麗でいい感じだった。あまり回れなかったので、次回行くことがあればゆっくり回りたい。

  • 道がかなり入り組んでいる箇所がある
    • google mapで見てもGPSがうまく拾えず、正確な位置が分からなくなり、徒歩移動が難しい
    • 立体的に道が組まれているため、さらに移動が難しい
    • 難しいと思ったらUber呼んだほうが良かったかも
  • おむつ替えは至るところでできるので場所を考えなくてよい

7.レストラン

Maxim's Palace (Central)

  • www.arukikata.co.jp
  • 予約できるか聞くメールを英語で出したが、返信はなかった。予約不可だと思う
  • googleで空いていると出てきていたが、11:00オープンで11:30着程度で、しっかり30組待ちぐらいだった。
  • 人数によって4区分で待ち行列がある
    • 30組待ちは3-4人席の区分
  • 12:30程度に席につけた
  • 英語を話せる人が少ない感じがした
  • 人民元での支払いが可能
  • 飲茶初体験だったが、非常に美味しかった。また行きたい

Hong Kong Day

Hong Kong Day | THE PEAK HONG KONG

  • ピークトラムの待ちで限界だったので寄っただけ
  • 味は普通。リピート無しだが、立地が便利。
  • ご飯のものによって出るのに異様に時間がかかるものがあった
  • そんなに高くない
  • peak galleriaのご飯屋さんに本当は行きたかった・・・

澳門茶餐廳 尖沙咀

https://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g294217-d8424692-Reviews-Macau_Restaurant_Tsim_Sha_Tsui-Hong_Kong.html

  • テーブルの横にカトラリーが入っており、配布されるお湯で洗う方式
    • カトラリーどこやねん?ってなってたら近くのお兄さんが教えてくれた
  • エッグタルトは朝売ってなかったが、お会計時に出てきた
  • 朝食時はメニューが限られている。麺類が多い。
  • 注文はQRコードを読んで、飛んでいるWifiからできる
    • 注文ページの言語を英語に設定できるが、トッピングやカスタマイズの説明は広東語しかない
  • そこそこ美味しかった。エッグタルトは結構おいしかった。

チーズケーキファクトリー

www.thecheesecakefactory.hk

  • 子供に優しい店だった
  • 他の国でも食べたことあるので、詳細は割愛。
  • 香港に若干ローカライズしている感はあった

8. 反省点

  • 香港ディズニーランドの物価が想像以上に高かった(下調べ不足)
    • 次回行くことがあるなら、日本から飲み物を大量に持って行ったほうがいい
    • 園内で缶詰のご飯を食べている人が散見された。
      • が、昼食/夕食は園内で普通に食べたいのが人情だとは思う
      • 飲み物はそんなに変わらないので、他から調達したほうがいい
  • 広東語を全く勉強していかなかった
    • アジア人なので、初手広東語で話されることが多い
      • 簡単な広東語を覚えて対処するか、英語で先手を打つことが必要
      • 英語話せない人もいるので、少しは勉強していくべきだった
  • おむつ替え場所に身構えすぎていた
    • 香港は主要な場所は新しいし、工事もしまくっていて、いたるところでおむつ替え可能であるため、おむつ替えを意識した旅程を組む必要はない

アメリカ大学院不合格体験記

2021Fallのアメリカ大学院5校に出願して,見事全不合格通知を受領したアラサー社会人です,こんにちは.

私は脳の研究で東大修士(情報理工学)を修了しており,現在はソフトウェアエンジニアとして働いています.

生体の能力×ソフトウェア,といった分野で面白い研究をしている,と思える先生を見つけたので,その先生周りのラボがある大学院に応募してみましたが,ダメでした.

自分が準備をする段階で,社会人向けの留学記事がそこまで多いように感じなかったのもあり,将来誰かが参考にするかもしれないと思うし,自分の軌跡として残しておきたいと考えたのでブログに残すことにしました.

結論から申し上げると,私の不合格の要因はコネとカネの不足が主だと考えており,家族がいる中で,そこをカバーするリスクを取るモチベーションは現在ないです.故に再チャレンジするつもりはありません.

留学に必要な準備についてツラツラ書いていきます.

 

0.出願書類

 アメリカ大学院の出願するにあたって下記について準備する必要があります.

  1. TOEFL
  2. GRE
  3. 大学/大学院時代の成績表
  4. CVまたはResume
  5. SoP
  6. Personal Statement HistoryやDiversityをどのように促進できるかという主張
  7. 推薦状(3通)
  8. 奨学金の有無

各大学で細かい違いはありますが,大体こんなものでした.

各項目について記載していきます.

1.TOEFL

TOEFLについて,私は別記事で攻略方法を書きました.

理系ならば100点超えれば良いと思われます.

ただし,Rutgers大のように各セクションで最低点を設定している大学もありますし,

各セクションの最低点を超えないとお金の補助が完全に出ないところもあります.

私は100点は超えましたが,Speakingが21点でしたので,もう少し頑張るべきだったと思いました.最低点のみしかサーベイしていなかったのはサーベイ不足でした.

2.GRE

GREは今回はコロナの影響もあり,要求してくるところがほとんどありませんでした.

ただし,私の出願校には必要としてくるところがありましたので,受験しました.

GREについては私はVerbal149点,Quantitative169点,Writing3.5点だったので,大口は叩けません.

Verval155点,Quantitative170点,Writing4.0点あれば安心だと思います.

が,理系だとQuantitativeの点数しか見ないとおっしゃっている先生がいますし,コロナ関係なく考慮しない大学も増えていますので,頑張りすぎるのはコスパが悪いと思います(とはいえ,高ければ高いほど良いと思います).

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2-1.Verbal

VerbalについてはWatanabeさんの記事が最強でした.とにかく単語です.

note.com

私はここまでできなかったのと,語彙力を増して挑んだGRE Home Editionにおいて,途中で部屋の映し直しを要求されて時間が無くなってしまったのが要因で,149点から上げることができませんでした.

単語の勉強は私にとって非常に苦痛でした.何故かというと,巷にある単語帳は英語のものしかなく(=日本語訳の記載がない),かつアルファベット順に書いてあるからです.

更に私は単語帳で覚える作業が非常に苦手なので,困っていましたが,iKnowに課金したことで解決しました.

これはGRE向けの英単語が日本語で勉強できる唯一の教材ではないかと思います.しかも忘却曲線に沿ってゲーム感覚でできるので私には合っていました.

iknow.jpしかしながら,iKnowGRE対策のコースだけこなしても単語量が全然足りませんので,Watanabeさんのおっしゃるとおり,SATやGMATの単語も覚える必要があったと考えています.

2-2.Quantitative

日本の数学教育をきちんと受けて入れば,対策なしで165点は取れると思います.

しかしながら,165点から上げようと思うと注意が必要かと思いました.

というのも巷にあるQuantitativeの対策本や公式本には,165点を取るのに必要な問題しか載っていないからです.

私は2回受けて,こういった問題解くのに時間かかったなーという問題の対策をしたことで,169点になりました.

対策本のQuantitativeの問題も解きましたが,全部悩まずにすぐ解けてしまったので,あまり効果が無かったと思います.

165-170点を取るための問題は数Ⅲの知識が必要だったように思うので,教育系Youtuberの大学入試数学解説を眺めていると解けると思います.

www.youtube.com

2-3.Writing

WritingはVerbalで覚えた難しい単語を使った文章を書いたら点数が3.0→3.5に上がりました.あまり時間を割いた対策ができなかったので,どうすれば4.0点になるかの道筋も良く分からないのが正直なところです.

 

3.成績表

大学/大学院の成績表が全て求められます.

また,専門科目の教科書が何で,成績がどうだったかを記載する欄があります.

海外の大学は少ない講義を分厚い教科書に基づいてみっちりやる形のようなので,こういった記載欄になっていると思われます.

が,日本はたくさんの講義を講義オリジナルの教材に基づいてやることが多いと思いますので,記載するのが大変でした(教材を思い出せないものもありました・・・).

更に,私は東大理科一類のときの成績が最悪で,なんとGPAは3.0を下回っていました(笑).

これだけ成績が悪いとSoP(後述)で成績が悪い言い訳を書かないといけません.

つまり,文章量が限られているSoPで,言い訳に文章を割かないといけないので不利になります.

私は,

①工学部の成績はGPA3.5程度で,修士のGPAは4.0なので,成績は改善していること.

②First Generation(両親が大卒でない)で,かつ母子家庭育ちであったため,金銭面をカバーするためにバイトをする必要があって授業を抜けないといけなかったこと.

③金銭的に厳しかった証拠に,大学/大学院の授業料は毎年免除されていたこと.

といった言い訳を書きました.

成績表はもう一度大学に入りなおす以外に直す方法がないので,過去の自分がきちんとしていなければどうしようもないです.

 

4.CVまたはResume

日本でいう履歴書です.

書式が特に決まっている訳ではないので,教授や留学生の方々のCVを参考に適当に書きました.

意外と時間がかかりました.

海外レジュメの書き方,といった本を何冊か買いましたが,情報が古いものが多く,正直役に立ちませんでした.

私は

・査読付き論文(日本語,筆頭著者)1本

・査読付き論文(英語,共著(修論をドクターの方が投稿))1本

・査読付き国際学会発表(英語,共著)2回

・国際学会発表(アメリカ,筆頭著者)1回

・国際学会発表(アメリカ,共著)1回

・国内学会発表(日本語,筆頭著者)2回

・国内学会発表(日本語,共著)5回

の実績がありましたので,全て載せました.

日本語論文の引用の仕方は下記を参照しました.

jipsti.jst.go.jp

所謂一流紙には載せられていないので,高い評価にはならないと思いますが,

実績の量としてはそれなりにあると思います.

また,仕事での経験の要約や,持っている資格,奨学金返済免除になっていること,経験のあるクラウドサービスなど,アピールになりそうなことは全て書きました.

 

5.SoP

大学院で何を学びたいかを書く場です.

一番参考になったのはXPlaneさんのSoPの書き方講座でした.

xplane.seldoon.net

動詞の使い方や,何を書くべきかを体系的に教えていただいたと思います.

あとはこのあたりの本が参考になりました.

Essay Edgeで添削にもかけまして,思いつかないようなかっこいい表現を入れてもらったりもしました.

www.essayedge.com

また,行きたいラボの先生やポスドクの方にメールすると書くネタが増えるので,良いと思われます.

どうして社会人からアカデミアに戻ろうと思うのか,学生時代の研究成果,社会人での成果,成績が悪い言い訳,大学院でどう役に立てるか,などを書きました.

 

6.Personal Statement History

アメリカは多様性を重んじている国ですので,自分がいかに多様性に貢献できるかを書きます.

求められる大学と求められない大学があります.

こちらは特に書き方講座といったものが見つけられなかったので,ネットでググってでてきたものを参考にしました.

私はFirst Generation(両親が大卒でない)で日本の田舎で母子家庭で育ったこと,幼少期でどういった経験をしたか,Super Science High Schoolでの経験,母校で大学院の研究の講演を行ったことなどを書きました.

First Generationであるかどうかを書く欄があるあたり,アメリカの格差社会は激しいのだと感じました.

 

7.推薦状

推薦状は3通求められて,よく自分を知る人に書いてもらえと言われます.

私は

・指導教員

・共同研究者

・上司

の3人に書いていただきました.

修了してから時間が経っているのに皆さん快く応じてくださったので,非常に感謝しております.

私は当時海外大学院にアプライすることを全く考えていませんでしたが,

今振り返ると海外大学院にアプライするなら,アメリカ大でPh.Dを取得した人や,

短期留学などを利用して海外の先生とコネを作る必要があったと考えています.

ここも自分が歩んできた人生なので,小手先でどうにかなるものではありません.

 

8.奨学金

アメリカの博士課程は金が出ますが,自分で資金を獲得する人のほうが好ましいので,奨学金を持った状態でアプライすると合格率が上がります.

また,奨学金を持っていると好きなテーマをやりやすいらしいです.

しかしながら,日本で用意されている奨学金は年齢制限があるのがほとんどであり,かつ大学に属していないと応募できないものも相当数あります.

30を超えた社会人が応募できて,大学院合格前に合否が分かり,アピールに使える奨学金船井奨学金しかありません.

ただし,そもそも船井奨学金に受かる人は皆さんサイヤ人級の能力があるのですが,

社会人となるとスーパーサイヤ人級の能力が求められるような感触があります.

幸運にも,船井奨学金主管の益田先生とやり取りする機会がありましたが,

「社会人を断るわけではないが,やはりより有望な若い人に奨学金は与えたい」

といったお話をされていたので,社会人で合格するハードルはより高いと思われます.

私は奨学金も全て受かりませんでした.

真っ直ぐ研究者を目指す人にしか奨学金は用意されないように思います.

とはいえ,船井奨学金応募に必要な書類を用意すると,それがそのままSoPを考える際に役に立つので,前哨戦だと考えて本気で取り組むと後が楽になると思います.

 

9.合否結果

学際的な分野に,先生を基準にアプライしたので,アプライした専攻はバラバラなのですが,

以下の日程で不合格通知が来ました.

Stanford→1/16

・MIT→2/17

・Princeton→2/19

・NYU→3/18

UCI→3/26

スタンフォードはGPAが悪すぎて足切りだったと推定します.

NYUとUCIは少しは選考に残れたような日程なのかな,という気がします.

実際は分かりませんが.

 

10.合格するには何が必要だと思うか

アメリカの先生の推薦状とカネが自分に一番足りない部分だと考えています.

アメリカの先生の推薦状を獲得するためには,修士課程に入って,そこで研究する手段があると思います.

が,修士課程でお金は出ないので,アメリカの生活を自費で賄う必要があります.

これは1年で保険や家賃等含めると1000万程度はかかりそうで,かつ私には家族がいますし,実家が太いわけではないので,非常に取りにくい選択肢です.

社会人から海外大学院に進まれた方は会社を辞めて受験に全振りしている印象があり,皆さんすごいと思います.

お金については,日本で奨学金は取れないと思われるので,会社の役に立つ共同研究を立ち上げて会社に金を出してもらう,などが考えられますが,これはかなり狭き門だと思われます.

あとは有名大でないところにアプライすることが考えられますが,私は研究者になりたいわけではなかったので,これは選択しませんでした.

結局良い職に就ける人は,良い大学の良いラボで良い論文を書いた人になる雰囲気があり,一流企業側も知ってるラボの人がアプライしてきたら話聞いてみようとなる確率が高いようですので,基本的に有名大に受からないと社会人から進路変更した場合の投資回収として回収できるのかよくわからなかったためです.

 

11.今後どうするか

海外大学院は厳しいということがアプライしてみて実感できましたので,別の人生の道を模索します.

ここまで英語を勉強したので,今の職場でも英語は使いますが,より英語を使う環境に行ってみたい気持ちがあります.

もうすぐ家族が増えますので,しばらくはそちらに注力します.

社会人のTOEFL100点戦略

先日TOEFL100点を超えることができました。

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どのように勉強して100点を超えられたか、

110点獲得するにはどのようなことが必要だと思うかを記録に残したいと考えたので、

ブログに残したいと思います。

また、TOEFLの勉強情報は昔に比べると増えましたが、

まだまだ量が足りないと思うので、

これから勉強する人の一助になれば嬉しいという思いもあり、持論を語りたいと思います。

1.筆者のスペック

 

私がTOEFLを受験したのは実は2011年が初めてです。

大学院(修士)入試に必要だったため受験しました。

そのときの結果がこちら。

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Speakingが悪すぎますが、修士の受験に必要だったのは80点でしたので、

当時はこれで満足していました。

そして時は流れ2019年8月、TOEFLを改めて受けました。

2015年に会社の報奨金に釣られてTOEIC950点を獲得し、

単独での海外出張も数回こなしていた私は、

まぁ大学4年で80点だったけど、今なら90点ぐらい行けるっしょ、と思っていました。

その結果がこちら。

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まるで成長していない・・・

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かくして、私とTOEFLの戦いが幕を開けたのである・・・

2.打つべき初手

TOEFLは1回25000円ぐらいかかりますし、

試験時間も4時間あって大変しんどいので、

なるべく勉強してから受けようと考えてしまうと思うのですが、

実際は最初に即TOEFL受けたほうが良いと振り返ると思います。

理由は、自分がどの程度のTOEFL力を持っているかわからないからです。

私は大学生のときに持っていた参考書をそのまま使用し(TOEFLは日本語の新しい参考書が10年程度経過しても全然出ていなかった)、

1、2か月程度勉強してから臨みましたが、

自分が目指すべきゴールと今の地点の差が分かっていなかったので、

1,2か月の勉強期間は効率悪かったと思っています。

とはいえ、TOEFLのことが全く分からないと、

Speaking/Writingに挑戦するのはしんどいと思いますので、

適当にTOEFLについて書かれたブログを検索するか、オフィシャルガイドを読んで、

問題形式や適当なSpeaking/Writingのテンプレートは把握しておいたほうが良いと思います。

3.学習方法

3-1.全般

社会人ということもあるので、

学生より時間の融通が利かず、勉強時間がなかなか取れないということが起こると思います。

その分、私は学生が持っていない力を使いました。

要するに、金の力で何とかする方法です。

全般戦略として、TOEFLの勉強をどう進めていけばよいかについては、

Andy先生の講座がおすすめです。

andymina.blog136.fc2.com

7万円程度かかりますが、学ぶべき教材が揃います。

また、巷の教材にあたると、ネイティブが書いたり話したりしている、

Speaking/Writingが満点の解答が溢れていますが、

海外に住んだこともない日本人が満点を取ることはかなり難しいです。

満点の解答と、8割の得点の解答のレベルの差が激しいのがTOEFLの特徴ですが、

Andy先生は8割の得点を取るために、

どこの手を抜いても大丈夫かということを教えてくださるので、

力を入れて勉強すべきところが明確になります。

3-2.Reading

3-2-1.単語

ReadingはとにかくTOEFL単語を身に着けることが必要だと思います。

巷でよく言われていますが、

TOEFL3800本のPart3まで丸暗記してください。

www.amazon.co.jp

私の感覚だと、ListeningでPart3の単語は解説される場合もありますが、

Part1,2の単語は解説されないで進むので、

分からない単語があるとListeningで死にます。

解説される場合もあるけど、覚えていたほうが他のメモが取れて楽なのは言うまでもありません。

本当に3800本の単語はよく出るので、頑張って暗記してください。

3-2-2.長文読解

単語を覚えたら、後は問題演習を数十回かすれば解けるようになると思います。

問題を何回か解くとTOEFLの問題のパターンや、正答のパターンが分かってくるので、

それで解けるようになります。

パターンが分からない、という人は全然問題演習が足りません。

TOEFLは点数を上げるのは大変ですが、きちんと努力した成果が点数に出る試験でもあるので、問題演習をもっとこなしてください。

単語を覚えて、ある程度問題演習をこなしたことで、私は満点が取れました。

3-3.Listening

Listeningは私は一番悪くて22点なので、

20点以下で苦しんでいる方には参考にならないかもしれませんが、

大きく分けて2つの戦略が功を奏しました。

①画面に出る文字や年号はメモを取ること

基本的にListeningはメモ取りに脳のリソースが割かれて聞き取れない個所があると死ぬので、メモは取らないで解きます。

が、私は発音が難しい人名や概念、年号はメモを取らないとどこで何が聞かれたか記憶に留められなかったので、メモを取ることにしました。

TOEFLの問題は大体時系列の流れに沿って出るので、

この辺りをメモに残すと、このへんで問われているからこの概念は答えにならない、

というのが判別できます。

ただ、絶対ではないです。

②難しい問題の出方に慣れること

Andy先生が難しい問題がどれかを教材と共に教えてくれるので、

そこで間違えた問題がどういうパターンだったかを勉強しました。

難しい問題は、例えば「日本」ということを選択肢に書くときに、

正しい選択肢には「太平洋と中国の間の極東の島国」といった書き方をし、

誤った選択肢に「日本」と書くことがあるので、

全体が聞き取れていないと絶対に解けません。

「日本」だけ聞き取れた、というレベルだと間違えるように問題設計されています。

また、例として出たものがなぜ必要だったのか、

教授と生徒の会話がどういった流れになったのか、

といった全体を抑えるような聞き方をすると大体解けます。

 

私はListening満点取れませんでしたが、

満点を取るにはもっと文法を抑えて、聞き取り能力を上げないといけないと思っています。

スクリプトを見てもわからない複雑な文法が使われている文や、省エネ発音をされる問題が最後までどうしても解けなかったので、ここを改善しないと満点にはいきません。

時間かかりそうだなーと思います。

3-4.Speaking

E4TG一択です。

www.e4tg.com2か月通いました(10万円程度かかりました)。

Speakingでどのような回答をすれば23点取れるのかを教えてくれますし(23点以上を狙うのは日本人には厳しい)、

過去の受講生の満点(4点)ではなく、3点になる回答をたくさん配布してくれるので、

自分とのギャップを埋めやすいです。

E4TGの戦略に従って、私は17点→21点になりました。

E4TGの問題を3周しました。

 

私は23点に行けませんでしたが、要因はメモ取りとIndependentの問題演習量が足らなかったことだと思っています。

巷では略語でメモ取りして~と言う人もいますが、

私は字が汚いのもあって略語でメモ取りすると、逆に何も言えなくなることがあって、

聞こえたことをそのまま書いていました。

ただ、こうするとメモ取りが追い付かない場合があるので、安定して3点が取れなかったと思います。

なので、メモ取りをうまくやる術を身に着ける必要があると考えます。

また、Independentで、もう少しネタを用意する必要があったと思います。

自分のネタに落とせる問題が出たら3点で、そうでないと2点だったと思うので、

ネタのストック量を演習を重ねて増やす必要があったと思います。

3-5.Writing

問題演習をすることに尽きます。

私はTOEFL Resourcesで15題、E4TGで12題解きました。

25題程度解いてから安定した気がします。

www.toeflresources.comE4TGは期限があるので、Writing苦手すぎてついつい後回しにしてしまう

意思の弱い方にはお勧めです。

E4TGの添削は無駄を省くようなものが得意で、ETSが記載しているWritingの文字数がどのような基準なのかがよくわかります。

つまりは、論文のアブストのような無駄のない文章を書いた場合に

ETSが記載しているWritingの文字数で十分ということなので、

常人には無理、ということになります。

なので、ETSが記載している文字数より多くの文字数を書きましょう。

とはいえ、書きまくらないと多くの文字数は書けないので、

問題演習を積むことが必要になります。

E4TGは期限付きなので、問題演習を積みやすいです。

 

TOEFL Resourcesは添削者のMikeが本当に良い人で、

かなり添削で励ましたり褒めたりしてくれますし、

君のこの書き方はawkwardだけど、

きっと言いたいのはこういうことだろうから、こういう表現のほうがnaturalだよ?

といった建設的な添削をしてくれます。

しかも添削が返ってくるスピードが早いです。

 

合計で添削に3-4万程度使っていると思います。

 

私はWritingは25点が最高で、日本人が取れるのは27点と聞いていますが、

27点を取るためには、Speakingのところに書いたメモ取りをうまくすることと、

もっと問題演習を積むことが必要だったなと思います。

安定してきたとはいえ、まだまだ文法ミスをなくすことができていませんし、

Listeningで聞き落として分からないこともあったので、

この2つが改善点だと考えています。

WritingもIndependentを自分のネタに落とせないと厳しくないか?

と最初は思っていましたが、私は慣れてからは適当に創作できるようになりました。

ただ、自分のネタに落とせる洒落た単語を使った文章を考えておいたほうが、高得点は出やすいと思います。

 

4.まとめ

4-1.費用

TOEFLは6回受けまして、4回キャンセルしたので、受験費用が20万円ぐらい。

教材に使用したのが21万円程度なので、

ざっくり41万円程度はかかったということになります。

学生のときにここまで投資するのは無理でした。

4-2.勉強方法

上を見ればよくわかると思いますが、

TOEFLは努力が点数に反映される試験ですので、

とにかく量をこなしましょう。

TOEFLは問題形式が特殊ですが、

量が質を産んで、TOEFLの点数が上がると共に英語力の成長を実感できると思います。

頑張りましょう。